京都桂温泉「仁左衛門の湯」についてのよくあるご質問です。
A1. 温泉と名乗ったり、その効能をうたったりできるのは、厚生労働省が源泉の温度や成分を検査したうえで認定して初めて可能です。
温泉の規準の一つである温度は、25度以上あること。それ以下の場合は冷泉として認定されます。そのうえで、身体の働きに好ましい役割を果たす成分を含んでいること。この二つが両方とも認められた場合だけ、その成分に応じて効能も規定されます。勝手に効能を掲げることはできないのです。
「天然温泉」と「温泉」は一般的に同じ意味で使われています。とはいえ、温泉は天与の自然のものです。天然温泉というほうが、じつは日本語としても、言葉の意味としてもおかしいのです。ですから、仁左衛門では天然温泉という言葉をあえて使わないできました。ところが、近年はトラックで遠くの温泉からお湯を運んでくる「運び湯」を利用して温泉を名乗るスーパー銭湯と区別をするために、あえて「京都桂温泉」と表示しています。
「運び湯」も、元のお湯は確かに温泉の成分を含む水ですが、何度も循環させながら濾過するために、温泉の成分は減ってしまいます。逆に、殺菌が不十分なためにある種の菌が繁殖して健康に害を与える危険性が指摘されています。濾過器が不良のまま、2週間も同じお湯が循環していた事例まであります。
A2. 仁左衛門の湯の温泉は、三ノ宮神社の麓である仁左衛門の湯の敷地の地下から湧き出ている正真正銘の天然温泉です。
じつは、日本のたいていの場所で、地下1200メートルほど掘れば、お湯が出てくるのですが、仁左衛門の湯はわずか600メートルで湧きだしました。ラッキーという人もいますがか、私たちは神さまからの賜り物だと信じています。 新鮮でナチュラル、健康的な温泉の心地よさを、どうぞご堪能ください。
A3. 仁左衛門の湯の近隣一帯は、酒を腐らせない松尾大社の「亀井の水」が代表するように、恵まれた水処です。
重くて濃い仁左衛門のお湯は、お肌はツルツルになって、お湯につかっているときは、お湯がぬるっと肌にまとわりつくような感触です。これを たのが「ツルゆるの湯」。でも、実際はあなたご自身で体感して、このお湯の特性のうまい表現のしかたがあればお教えください。
A4. 仁左衛門の湯には2本の源泉がございます。
【壱の湯(1号源泉)】単純泉(低張性・弱アルカリ性・低温泉)温度25.7℃
【仁の湯(2号源泉)】ナトリウム─塩化物炭酸水素塩温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)温度47.8℃
【湯治の効能】神経痛、筋肉痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、くじき、打ち身、慢性消化器病、冷え性、慢性皮膚病、病後回復期、疲労回復、健康回復などです。
子どもさんのアトピー性皮膚炎にも効くとの声をお客さまから聞きますが、公的機関がアトピー性皮膚炎と温泉の効能とを結びつけて医学的に実証・認知した事例がないために、仁左衛門の湯としてはお湯の効能として掲げることはできません。
A5. 樫原街道(西国道)に面した旧家で、明治維新の頃には、森田セッサイ、梅田雲浜らが塾を開いたこともある、小泉家の代々の当主の名前です。
今も駒札(小泉家の由来)が立っています。
A6. 長い間、地面の中で眠っていたお湯が、初めて地上に湧き出る瞬間は、火山のマグマが地上に噴き出るときと同じように、大きくて不思議なエネルギーを伴っています。
新たに設置した源泉風呂では、地面の中から湧き出たエネルギッシュで新鮮なお湯を、温めないで、そのまま使用しています。そのぶん、お湯の温度は低くなっていますが、泉質は通常のお湯よりも濃厚でナチュラルです。若い方はより美しく、お年をめされた方はより健康に。偉大なる大地の恵みをご堪能ください。
A7. サウナにお入りになる前に、まずコップに一杯程度の水を飲んでいただくと効果的です。その上でまず体をよく温めてから洗い、その後サウナ室に入られてはどうでしょう。
私が実践している方法です。温めることで汗腺を開き、よく洗うことでつまった汗腺を掃除する感じです。とにかく、血液の循環がよくなることで新陳代謝が活発になり、汗とともに血液中の老廃物を体外にだすことがサウナの効用です。汗は、尿よりも代謝する力があるともいいます。
ただし、血圧の高い方はご注意ください。血液の循環がよくなることで、血管に大きな負荷を与えることになるからです。ご利用はできるだけ避けてください。同様に、子どもさんも入らないでください。体温などのバランスを調整する機能が充分でなく、脱水症状を起こしたり、発熱することがあります。
A8. 塩は、心臓の負担を小さくするため、しばらく身体を温めてから、足や手など、心臓から遠い部分から少しずつ、すり込んでいってください。
一度に大量の塩を塗り込む方がいらっしゃいますが、天然の塩ですので少量を延ばすように使っていただく方が、皮膚には良いでしょう。塩サウナの基本的な効用は、人間を初めとするあらゆる生命が生まれた海の環境に体をおくことにあります。人間のDNAが、その環境を求めているのです。その状態にある人間の皮膚は、原始の活力を取り戻すことになるのです。艶やかで、張りのある肌が取り戻せるのは、ほどよい温度と塩の効能、そしてそれを求める人間の本性そのものが機能しているからです。
A9. 露天風呂の湯船とつながるかたちで、新たにスチームサウナを設置しました。他の温泉にはない、仁左衛門の湯オリジナルのちょっと珍しいタイプのスチームサウナです。
腰までお湯につかりながら、天井から吹き出る霧状の熱い温泉水を頭から浴びることで、より一層の発汗作用の効果が期待できます。また、天井に敷き詰めたトルマリンの効用でよりマイナスイオンを吸収できます。露天風呂で湯冷めした体を温めたいときにも、ご利用いただくと効果的です。
A10. 仁左衛門の湯は、大きく二つの浴室があり、毎日男女の浴室が入れ替わります。それぞれ趣の異なる浴室ですので入り比べをお楽しみください。
空蝉は「岩風呂」とも呼ばれ、巨大な岩山からお湯が滝となって流れ落ちる趣向です。藤壺は、「庭園風呂」とも呼ばれ、三宮神社の鎮守の森を借景に緑が美しく映える庭園風の露天でした。しかし、みなさんから岩風呂があまりにも好評をいただき、庭風呂は樹木の成長をまたずに衣替えをしました。巨大な亀石と源泉風呂、そしてスチームサウナを新設しました。二つの露天風呂は、自然との一体感、開放感を重視した意匠にしています。
お客さまには、双方のお風呂を楽しんでいただくために、男湯と女湯は一日ごとに入れ替わります。露天風呂以外にも様々な違いがありますが、それは実際におこしになってお確かめください。
A11. 血行の循環を良くして特に手足の冷たい人には効果があります。皮膚呼吸が活発になり、汗が良く出るので皮膚予防にも効果があります。
皮膚を柔らかくして、清潔で健康的なお肌になります。お肌の美容、仕事疲れ、そしてストレス解消にも最適です。あかすりの効果+美容効果+αで一石二鳥の効果が得られます。
A12. お座敷は約75席、ラウンジは約90席の広いスペースで、麺類、丼物からビール、かき氷まで、豊富なお食事のメニューを取りそろえています。
特に、お座敷は、滋賀県賤ヶ岳の山麓で260年の時を刻んできた民家を移築もので、豪壮な木組みと木の生命力が、あなたのゆとりの一時を温かくつつみます。
A13. 最終の入浴受付時刻は25:30です。その後26:00に閉館いたします。
A14. 仁左衛門の湯は、京都縦貫道大原野・沓掛ICより国道9号線を京都市内方向に約3km、または、国道9号線千代原口交差点から西に1kmの北側にあります。
阪急電車でおこしの方は、阪急桂駅西口、市バス西6系統・京阪交通バスで「樫原鴫谷」下車徒歩5分ぐらいです。
A15. カード代¥210(税込)で会員になっていただけます。
会員の皆様には、入浴料、あかすり、マッサージ、入浴用品のレンタル、そしてお食事と、館内全てのサービスにおいて、会員割引価格にて提供させていただいています。
A16. フロントに貴重品ロッカーを設置していますのでご利用ください。
A17. タオルをはじめ、その他入浴用品も豊富にご用意させていただいています。
もし手ぶらでおこしになられても、ひと通りの入浴用品を取りそろえておりますので、ご安心ください。
A18. 本館の西側に、車が200台分入る大きな駐車場があります。
仁左衛門の湯をご利用の方は、もちろん無料です。